コリと痛み


腰 痛

 俗にいう"ぎっくり腰"は腰の関節(椎間関節)の炎症のことが多く、 炎症部分に負担を掛けないように回りの筋肉が緊張して腰部全体が痛くなります。
 それでも無理をしていると、仙腸関節痛(おしり)や腰の間から出ている神経を圧迫して坐骨神経を誘発してきます。そこまでいくと、治りにくくなりますから、早期の治療が必要です。
 安静の他、患部に熱があればアイシングが有効です。

 慢性腰痛には、運動する人に多い脊椎分離症やすべり症と老人に多い変形性の腰痛があります。 両者とも、筋肉バランスを整えると症状はずいぶんと軽減されます。

膝 痛

 膝には身体や骨盤の位置によって複雑な力がかかり、膝の内側と外側にある半月板(クッション)や靭帯(動きを制限するスジ)・筋肉で力を吸収してバランスを取っています。
 怪我や偏った使い方により、半月板の擦り減りや変形・O脚・X脚そして痛みや運動制限等が起きてきます。

 たとえ変形があったとしても、筋肉バランスを整えることにより痛みはずいぶんと軽減されます。また、熱がありジクジク痛む時はアイシングが必要です。

肩こり <肩こり詳細>

 身体の弱い所をかばってガードしてくれている肩首の筋肉が「肩こり」です。ですから、凝った部分を直接押したり揉んでもなかなか肩こりは解消されません。下手をすると悪化してしまいます。
 姿勢(平背、猫背、側湾等)や内臓疾患や精神的緊張等原因はさまざまです。
 個々に弱い部分を見つけて対処しなければいけませんが、自分で出来る対処法として肩甲骨と腋に付いている筋肉群をストレッチするのが一番簡単だと思います。但し、ストレッチは「呼吸を止めない」「気持ち良い位置」が基本です。左右で気持ち良い位置は違うことが多く、体重移動をして一番力のいらない楽な所を探してください。

 なお、寝違えて首が痛くて動かせない場合(頚椎捻挫等)、首を動かすと肩や手に痛みが走る場合(頚椎椎間板ヘルニア等)、起床時の手のしびれ(胸郭出口症候群等)は注意が必要です。自分ではしないほうが無難です。受診を進めます。

頭 痛

 筋緊張性の頭痛が最も多く見られ、偏頭痛(脈打った痛み)神経痛(皮膚での痛み)等に鍼灸は奏効します。
 但し、まれに くも膜下出血 や 脳腫瘍 による頭痛もあり注意が必要です。

五十肩

 肩関節周囲炎といわれ肩を動かせなくなり、一般的に治癒するのに時間がかかることが多いです。
 夜間痛や自発痛がある場合は、先ず鎮痛を目的に施術を進め、 その後ストレッチと運動法を取り入れていきます。運動は痛くないのが基本です。 もしこれをやりすぎて夜間痛や自発痛を誘発した場合はアイシングで対処します。

 なお、「肩を動かす途中に痛くて動かせないが、他方の手を添えてなら動かせる」という 肩の腱板障害には筋肉調整とキネシオテープにより早い回復が期待できます。